マカオで開催されたAPAC Ormco Forum 2026に参加してきました
- Dr. Issareeya Ekprachayakoon

- 6月13日
- 読了時間: 3分

2026年6月3日〜6日にかけて、矯正装置メーカーのOrmco社よりご招待いただき、マカオで開催された「APAC Ormco Forum 2026」に参加してまいりました。今回はその学会の様子と、そこで見聞きしたデーモンシステムの最新技術についてご報告します。
Ormco社とは?
Ormco社は、1960年代から矯正歯科の分野で革新を続けてきたアメリカ発の医療機器メーカーです。これまでに世界140カ国以上の歯科医院で2,000万人以上の患者さんのスマイルを作り出してきた実績を持つ、矯正業界のリーディングカンパニーです。
同社が開発した「デーモンシステム」は、ブラケット(歯に貼り付ける矯正装置のパーツ)にワイヤーを固定するためのゴム製リングを使用しない「パッシブ・セルフライゲーション(PSL)」という仕組みを採用し、摩擦を大幅に減らすことで、より少ない力で歯を動かせる画期的な装置として世界中の矯正歯科医に支持されています。現在、世界中で700万人以上の患者さんがデーモンシステムで治療を受けており、多くの矯正歯科医が日常臨床で活用しています。
APAC Ormco Forum 2026とは?

「APAC Ormco Forum 2026」は、Ormco社がアジア太平洋(Asia-Pacific)地域の矯正歯科医を対象に開催した招待制の学術フォーラムです。「Big ideas. Global leaders. One stage.(大きなアイデア。世界のリーダーたち。一つのステージへ。)」をコンセプトに掲げ、アジア太平洋地域を中心に世界中から矯正歯科の第一線で活躍する専門家が一堂に集まりました。
今回の会場はカジノやリゾートで有名なマカオ。華やかな国際都市を舞台に、最新の矯正技術・臨床知見・トレンドが活発に議論された3日間でした。
学会で注目された「デーモンウルティマ(Damon Ultima)」とは?

今回の学会でとくに印象的だったのが、デーモンシステムの最新ブラケット「デーモンウルティマ(Damon Ultima)」を使用した症例発表の数々です。
デーモンウルティマは、Ormco社が発表した新しいデザインのブラケットで、ブラケット本体もワイヤーも一から設計し直されています。
デーモンウルティマの特徴
平行四辺形スロット × 丸角長方形ワイヤーの組み合わせ デーモンウルティマの大きな特徴は、ブラケット内部の「スロット(溝)」が平行四辺形状に設計されており、それに合わせて専用の丸角長方形ワイヤーが使用される点です。この2つが組み合わさることで、上下・左右の合計4つの接触点が生まれ、ワイヤーとブラケットのガタつき(プレイ)がほぼなくなります。これにより、歯の回転・傾斜・トルク(ひねり)をより精密にコントロールできるようになりました。

平行四辺形スロットと丸角長方形ワイヤー
学会に参加して
今回の学会では、世界各国の矯正歯科医がデーモンウルティマを活用した実際の症例を発表しており、治療期間の短縮や仕上がりの精度について非常に具体的なデータや経験を共有していただきました。デーモンシステムの創始者であるDwight Damon先生が「52年越しにブラケットとワイヤーのプレイ問題をようやく解決できた」とコメントしているように、この新システムは矯正歯科の世界にとって本当に大きな一歩だと実感しました。
クローバー歯科医院でも、患者さんにより快適で精密な矯正治療を提供できるよう、常に最新の知識・技術を取り入れてまいります。デーモンウルティマは当院でも導入しておりますので、デーモンウルティマまたはその他の矯正治療にご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。



