歯間ブラシの正しい使い方
歯間ブラシとは、ハブラシだけでは磨き残しがちな歯と歯の間の汚れを取り除くための清掃用具です。見た目は小さなブラシのような形状で、金属製またはゴム製の細いブラシ部分を持ち、歯間(歯と歯のすき間)に挿入して使います。ハブラシは歯の表面の汚れを落とすのに適していますが、歯と歯の間の汚れを落とすにはハブラシだけでは不十分です。そこで歯間ブラシを活用することで、歯と歯の隙間に入り込んだ歯垢(プラーク)や食べかすを効果的にかき出すことができます。特に被せ物(クラウンやブリッジ)をしている場合や、加齢により歯ぐきが下がって歯と歯の間の隙間が広がった場合には、歯間ブラシでの清掃がとても重要になります。
歯間ブラシの必要性や効果、デンタルフロスとの違い、種類と選び方、正しい使い方、使用頻度や交換時期、そして使用時の注意点やトラブル対策について、初心者にもわかりやすく詳しく解説します。虫歯や歯周病を予防し、健康できれいな歯を保つために、ぜひ歯間ブラシの正しい使い方を身につけましょう。
なぜ歯間ブラシが必要なのか?
毎日しっかり歯磨きしているつもりでも、実はハブラシだけでは歯と歯の間の清掃が不十分なことがあります。歯と歯が接している部分はハブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが生じやすい場所です。その磨き残しの正体が「プラーク(歯垢)」と呼ばれる汚れで、食べかすだけでなく細菌のかたまりです。プラークは虫歯や歯周病の原因であり、そのまま放置すると虫歯が進行したり、歯周病によって歯ぐきの炎症・出血を引き起こし、歯を支える骨が溶けて最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。さらに怖いことに、歯周病菌は血流を通じて全身に巡り、脳卒中や心筋梗塞といった全身の病気を引き起こす原因にもなり得ます。このようにお口の健康だけでなく全身の健康のためにも、歯と歯の間に潜むプラークをしっかり除去することが大切です。
ハブラシだけで磨いた場合、歯間部のプラーク除去率はおよそ6割程度という研究結果があります。しかし、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシなどの歯間ケアを併用すると、プラーク除去率は8~9割近くにまで向上します。具体的には、ハブラシのみで61%しか落とせなかった歯垢が、フロス併用で79%、さらに歯間ブラシを加えると85%まで除去できたという報告があります。つまり、歯と歯の間の清掃具を使うことでプラーク除去効果が大幅にアップするのです。プラークを徹底的に取り除けば、虫歯や歯周病のリスクを減らせるのはもちろん、歯周病の進行を防いで歯を長持ちさせたり、口臭の予防にもつながります。
「自分は若いし歯ぐきも健康だから、まだ歯間ブラシは必要ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、たとえ若くて歯ぐきが引き締まっている状態でも、歯と歯の隙間には微細な汚れが蓄積します。歯間部は虫歯と歯周病の好発部位であり、早いうちからケアを習慣化することが将来的なトラブル予防につながります。「歯と歯の間なんて汚れがたまるの?」と思われるかもしれませんが、実際には歯と歯が密着している部分ほど汚れが残りやすいのです。歯科健診の際に「最近フロス使い始めました」と急いでフロスをしても、歯と歯ぐきの状態を見れば日頃ケアしていたかどうかプロには一目瞭然です。毎日の歯磨きに加えて歯間ブラシなどのケアを取り入れ、プラークが歯石になる前に毎日取り除くことが重要です。プラークはおよそ24時間で歯垢となり、48時間ほど放置すると硬い歯石に変わってしまいます。一度歯石になると自宅のケアでは落とせず、歯科でのクリーニングが必要です。そうならないためにも、歯間ブラシやフロスによる歯間ケアを1日1回は習慣づけることが望ましいのです。
デンタルフロスと歯間ブラシの違い
歯と歯の間を掃除する道具には、大きくデンタルフロスと歯間ブラシの2種類があります。それぞれ役割や使い方が異なり、歯の隙間の状態に応じて使い分けることが大切です。このイラストのように、狭い歯間にはデンタルフロス、広めの歯間には歯間ブラシが適しています。デンタルフロスはナイロンなどの糸を歯と歯の間に通し、擦るように動かして汚れをかき出す清掃具です。歯と歯が密着している狭い部分や、歯ぐきと歯の間の溝(歯周ポケット)の汚れを取り除くのに優れています。一方、歯間ブラシは細いブラシを歯間に挿入して使い、歯の根元部分の三角形の隙間の清掃に最適です。歯ぐきが下がって隙間ができてきたり、食べカスが詰まりやすくなってきたと感じたら歯間ブラシの出番です。特に歯周病などで歯ぐきが弱っている人は、歯間ブラシで優しくケアすると良いでしょう。
フロスと歯間ブラシは併用も可能で、双方の長所を活かすことがおすすめです。基本的にはデンタルフロスをメインに使い、そこに歯間の根元の隙間が大きい部分では歯間ブラシを併用すると効果的です。ご自身の歯並びや歯ぐきの状態に合わせて、両者を使い分けるとよいでしょう。また、歯間ブラシのサイズで一番細いSSSS(極細)サイズでも入らない箇所には、無理に歯間ブラシを押し込まないでデンタルフロスを使うようにします。実際、健康な歯肉で歯と歯の間がきつく締まっている方は、「歯間ブラシが入らない」という場合もあります。そのような狭い歯間には無理せずフロスを使用するのが適切です。逆に、加齢や歯周病の進行で歯ぐきが下がり隙間が広がっている部分には歯間ブラシが適しています。状況に応じてフロスと歯間ブラシを上手に使い分け、歯間部のプラークを残さず除去することが口腔ケアでは重要です。
歯間ブラシの種類と選び方
歯間ブラシには様々な種類があり、どれを選べばよいか迷うかもしれません。ここでは材質の違い(ワイヤーかゴムか)、形状の違い(I字型かL字型か)、そして太さ・サイズの違いについて解説します。自分の歯に合った歯間ブラシを選ぶことで、効率よく安全にお口のケアができるようになります。
ワイヤータイプとゴムタイプ
市販されている歯間ブラシは大きく分けて金属製ワイヤータイプとゴム(シリコン)タイプの2種類があります。写真はゴムタイプの歯間ブラシの一例です。ワイヤータイプは金属の細いワイヤーにナイロン製のブラシが付いた構造で、清掃効率が非常に高く歯垢をしっかりかき出せるというメリットがあります。歯科医院でプロが使用する歯間ブラシは一般的にこのワイヤータイプです。しかし、ワイヤータイプは歯ぐきが弱っている場合や使い方を誤った場合に、歯や歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあります。また無理な挿入をするとワイヤー部分が折れて口腔内で折損するリスクも考えられます。扱いに慣れれば非常に効果的な道具ですが、初心者がいきなり使うと「痛い」「すぐ折れる」という印象を持つことも少なくありません。
一方、ゴムタイプの歯間ブラシは、先端から柄までがやわらかいゴム素材でできています。歯ぐきに当たっても痛みを感じにくく、歯肉を傷つけにくいため、初めて歯間ブラシを使う方や「歯ぐきを傷つけないか不安」という方におすすめです。柔軟に曲げることもできるので、歯ぐきのマッサージをするような感覚で使えます。ゴム製である分、清掃効果はワイヤータイプにやや劣るとも言われますが、まずはゴムタイプで歯間ブラシの使用に慣れ、習慣化できたらワイヤータイプに移行するという方法も良いでしょう。「ゴムタイプなら痛くなかったので続けられた」「歯ぐきのマッサージにもなって気持ち良い」という声もあり、痛みに敏感な方にはゴムタイプが向いています。いずれのタイプにせよ、正しい使い方を身につければ効果的に歯間部の清掃ができます。自分に合ったタイプを選び、ぜひ毎日のケアに取り入れてみてください。
I字型(ストレートタイプ)とL字型(アングルタイプ)
歯間ブラシの柄の形状にはストレートな「I字型」と、先端が直角に曲がった「L字型」があります。I字型は鉛筆のようなまっすぐの形で、前歯や比較的口の前方にある歯に使いやすいタイプです。ペンを持つように握って操作しやすく、奥歯以外の部位であればI字型一本で口腔内のほとんどの歯間を清掃できます。L字型は持ち手の先が直角に曲がっていて、奥歯の歯間に届きやすい構造になっています。奥歯は頬や顎が邪魔をして手が届きにくいため、I字型だと無理な角度になったり握りにくいことがあります。L字型はそんな奥歯の裏側からもブラシを当てやすく設計されており、奥歯専用の歯間ブラシとも言えます。ただし、L字型が手元になくても大丈夫です。I字型の歯間ブラシでもブラシ部分を曲げてL字に近い形にすることで、奥歯に使うことができます。実際の使い方は後述しますが、I字型しか手元にない場合は無理に真っ直ぐ奥歯に入れようとせず、ブラシ部分を少し曲げてみてください。ストレートタイプとL字タイプの両方を用意しておき、使う場所によって使い分けるのも良いでしょう。例えば「上の奥歯右側はI字型を曲げて届くけど、左奥歯はL字型の方が入れやすい」など、人によって使いやすさが異なる場合もあります。いずれにせよ、鏡で見ながら歯間ブラシの角度を調節して、歯ぐきを傷つけない角度で挿入することが大切です。
歯間ブラシのサイズ(太さ)と選び方
歯間ブラシはブラシ部分の太さにさまざまなサイズ展開があります。日本では全日本ブラシ工業協同組合による通過径の自主規格があり、一般的に極細のSSSS(サイズ0)から太めのL(サイズ5)まで、5~6段階ほどのサイズが市販されています。メーカーによって若干表記が異なることもありますが、概ね数字が大きくなるほど太いブラシになります。自分の歯間の幅に合ったサイズを選ぶことが重要で、サイズが合っていないと十分な清掃効果が得られないだけでなく、歯や歯ぐきを傷つけたり、無理に通そうとしてワイヤーが折れて飲み込んでしまう危険もあります。基本的には「無理なくスムーズに挿入できる太さ」のものを選ぶと良いでしょう。最初はどのサイズが合うかわからないと思いますので、初めて使う方は最も細いサイズ(SSSSなど)から試してみることをおすすめします。それでスカスカに感じるようなら一段階太いものに、逆にそれでも入らない箇所は歯間ブラシの使用をあきらめてデンタルフロスを使うようにしてください。複数のサイズがセットになったアソート品も市販されていますので、まずは色々な太さを試して自分に合うサイズを見つけるのも良い方法です。
歯間ブラシの適正サイズは部位によって異なることも知っておきましょう。前歯の間は狭いけれど奥歯は広い、という場合には一種類のサイズではカバーしきれないことがあります。その場合、無理に一つのサイズで通そうとせず、部位ごとに適したサイズを使い分けるようにしてください。例えば「前歯はSSサイズ、奥歯はMサイズ」といった具合です。また、自分で判断が難しい場合は、歯科医院で歯科医師に相談してサイズを選んでもらうのも良い方法です。プロに見てもらえば、あなたの歯並びや歯周組織の状態に合ったサイズやタイプを教えてくれるでしょう。一度適正サイズがわかれば、あとはそのサイズの歯間ブラシを継続的に使っていけばOKです。ブラシのサイズ選びは、安全で効果的な歯間清掃の第一歩ですので、ぜひ自分にフィットするものを選択してください。
歯間ブラシの正しい使い方
歯間ブラシを正しく使うことで、歯と歯の間のプラークを効果的に除去できます。ここでは基本的な使い方の手順と、奥歯への使い方のコツをご紹介します。初めは鏡を見ながら慎重に行い、慣れてきたらスムーズにできるようになるでしょう。
歯間ブラシ使用の基本ステップ(全歯共通)
挿入の角度を合わせる: 歯と歯の間の歯ぐきの三角形の部分(三角スポット)に向けて、歯間ブラシをゆっくり斜め方向から当てます。上の歯の隙間を掃除する時はやや下向きに、下の歯なら上向きに角度をつけ、歯ぐきを傷つけない角度で先端を差し込みます。無理に垂直に押し込まず、スッと入る角度と方向を探ってください。
やさしく前後に動かす: 歯間ブラシが隙間に入ったら、力を入れすぎないように注意しながら前後に2~3回程度ゆっくり動かします。ブラシ部分を歯の側面に沿わせるようにし、ゴシゴシと乱暴に動かさないのがポイントです。往復させることで、歯の両側についた歯垢や詰まった食べかすをかき出します。
隣接面ごとに掃除する: ひとつの隙間で左右の歯それぞれの面を清掃する意識を持ちましょう。歯間ブラシを入れたら、まず片側の歯にブラシを当てて磨き、次に少し角度を変えてもう一方の歯にも当てて磨きます。こうすることで隣接面のプラークを漏れなく除去できます。清掃が終わったら、ゆっくりとブラシを引き抜いてください。
各隙間で上記の動作を行い、お口のすべての歯間を順番に掃除していきます。終わった後は水や洗口液でよく口をすすぎ、使用後の歯間ブラシも流水でブラシ部分をよく洗って清潔に保ちましょう。ブラシ部分に汚れが残ったままだと雑菌が繁殖し、不衛生です。洗った後は風通しの良い所で乾燥させて保管してください。
奥歯への上手な使い方のコツ
奥歯(特に一番奥の臼歯)の歯間は、頬や顎の骨が邪魔になり口を大きく開けすぎると歯間ブラシが届きにくいものです。奥歯を掃除する際は、以下のポイントに注意するとやりやすくなります。
口の開け方: 大きく口を開けすぎると頬と歯の隙間が狭くなりかえって手が届きません。軽く口を開けた半開きの状態にして、頬の内側に歯間ブラシの柄を当ててグッと外側に押しやるようにすると、歯と頬の間にスペースができます。この状態でブラシを挿入するとスムーズです。
I字型ブラシを曲げる: ストレートタイプ(I字型)しかない場合は、ブラシ部分を直角に曲げてL字型のような形にしましょう。プラスチックの柄の根元あたりからゆっくりと折り曲げると、奥歯の遠い部分にも届きやすくなります。
鏡を見て角度調整: 奥歯は見えにくいので、鏡で確認しながら真っ直ぐ歯間に入る角度を探すことが大切です。無理な角度で差し込むと歯ぐきを傷つける原因になるので、鏡越しに「歯と歯の間に対して平行」にブラシを挿入するよう心がけます。
無理はしない: 奥歯の隙間でも抵抗を感じるほど狭い場合は無理に歯間ブラシを入れないでください。どうしても入らないときは、その部分はフロスで代用するほうが安全です。無理な挿入はブラシの破損や歯ぐきの損傷につながります。
以上の点に気をつけて奥歯を掃除すれば、「奥歯に歯間ブラシが届かない」という悩みもだいぶ解消されるでしょう。奥歯は虫歯・歯周病になりやすい箇所ですので、フロスも併用しつつしっかり清掃してください。
歯間ブラシの使用頻度と交換時期
歯間ブラシをどのくらいの頻度で使えばよいか、またいつ交換(買い替え)すればよいかは、多くの人が疑問に思う点です。ここでは歯間ブラシの使用頻度と適切な交換時期について説明します。
使用頻度は毎日が理想
結論から言えば、歯間ブラシは正しく使えるのであれば毎日使用して構いません。むしろ毎日使ったほうがプラークの蓄積を防げるため理想的です。ただし、1日に何度も使う必要はありません。忙しい朝昼は時間が取れない人も多いでしょうから、就寝前の歯磨きタイムに1回、じっくり歯間ブラシを使う習慣をつけるのがおすすめです。寝る前に歯間の汚れをきれいに取っておけば、就寝中に細菌が繁殖しにくくなり口腔内を清潔に保てます。歯科医師も、「歯間清掃は1日1回、特に夜寝る前に」と指導することが多いです。
なぜ毎日が良いかと言うと、前述の通り磨き残し(プラーク)は24~48時間で歯石化してしまうからです。例えば2~3日に1回しか歯間ブラシをしないとなると、その間に歯垢が石灰化して歯にこびりつき、家庭でのケアでは取れない歯石へと変わってしまう恐れがあります。ですから、できれば毎日1回は歯間ブラシやフロスで全ての歯間部を清掃するのが望ましいのです。もちろん、朝昼も使えればより完璧ですが、現実問題として仕事や学校で時間が取れないことも多いでしょう。無理のない範囲で構いませんので、最低でも1日1回、可能なら毎食後に歯間ブラシを使うようにするとベターです。
ただし、歯間ブラシは正しい使い方ができていることが前提で毎日使える道具です。間違った使い方で毎日ゴシゴシしてしまうと歯ぐきを傷める可能性もあります。力の入れすぎやサイズの不適合に注意し、正しい方法で優しく使うことを心がけてください。最初は2~3日に1回から始めて、慣れてきたら毎日に増やすというステップでも良いでしょう。いずれにせよ、定期的に歯間部を清掃する習慣をつけることが大切です。
また、歯間ブラシとデンタルフロスは補助清掃用具としてどちらか一方ではなく、両方を使い分けるとより効果的です。フロスは毎日全ての歯に、歯間ブラシは隙間があるところに毎日、というのが理想的なケアと言えます。健康な歯ぐきで隙間が狭い場合は無理に歯間ブラシをせずフロスに任せるのも手です。自分のお口の状態に合わせて、適材適所でフロスと歯間ブラシを活用しましょう。
交換時期の目安
歯間ブラシは使い捨てではなく繰り返し使えるものですが、永遠に使えるわけではありません。ブラシ部分が消耗してきたら新しいものと交換する必要があります。ではどのタイミングで交換すればよいのでしょうか?目安となるのは以下のポイントです。
ブラシの毛先が乱れてきた時: 使用を重ねるうちに、歯間ブラシの毛が開いてきたり、均一だった毛先がボサボサに乱れたりしてきます。毛先が弾力を失い広がってしまうと、清掃能力が落ちるだけでなく歯ぐきを傷つける原因にもなりかねません。毛が乱れてきたら迷わず新品に交換しましょう。
ワイヤーが曲がりやすくなった時: ワイヤータイプの場合、何度も曲げ伸ばししていると金属疲労でワイヤーが変形しやすくなってきます。最初は真っ直ぐだったのに、使っているうちに曲がったまま戻らなくなったり、少しの力でグニャっと曲がってしまう場合は交換時期です。無理に使い続けると折れて危険です。
ブラシが折れた・外れた時: 稀にですが、使用中にブラシ部分が根元から折れてしまったり、ワイヤーから毛が抜け落ちてしまうことがあります。そうなったものは当然使えませんので即交換してください。折れた破片が歯間に残っていないか確認し、残っていたら取り除きましょう。
衛生面が気になる時: きちんと洗って乾燥させていても、長期間使っているとどうしても衛生面で不安が出てきます。ゴムタイプなら黒ずみやカビが発生することも考えられます。1本の歯間ブラシをあまりに長期間使い回すのは避け、適度に新しいものに取り替えたほうが清潔です。
使用頻度によってブラシの寿命は変わります。例えば毎日全歯に使う人は消耗も早いでしょうし、週に数回程度なら比較的長持ちするでしょう。だいたい数日~数週間に1回は交換すると思っておきましょう(使う部位数にもよります)。具体的には「毛先が開いたりワイヤーが曲がってきたら交換」と覚えておけば間違いありません。もったいないからとボロボロになるまで使い続けるのではなく、清掃効果と安全性のために早め早めの交換を心掛けてください。
なお、ゴムタイプの歯間ブラシはワイヤータイプに比べると寿命が短めです。ゴム部分がちぎれたりヘタりやすいため、感覚的にはワイヤー製より頻繁に交換することになるでしょう。ゴムタイプは基本的に使い捨てを想定している商品もありますので、パッケージの表示なども参考にしてください。
最後に、使用後の手入れも忘れずに。歯間ブラシを使った後は毎回流水でよく洗い、しっかり乾燥させて保管しましょう。清潔に使えばその分長持ちもします。歯間ブラシを常に清潔な状態に保ち、適切なタイミングで新品に交換することで、快適かつ衛生的に歯間ケアを続けることができます。
歯間ブラシ使用時の注意点とよくあるトラブル
歯間ブラシを使い始めたばかりの頃は、いくつかつまずきやすいポイントやトラブルがあるかもしれません。ここでは、歯間ブラシ使用時の注意点と、よくある悩み・疑問、その原因と対策についてまとめます。
ブラシが入らない(入りにくい): 歯間ブラシがどうしても隙間に入らない場合、サイズが大きすぎる可能性があります。無理に押し込むのは厳禁です。まずはより細いサイズのブラシに変えてみましょう。それでも入らない時や歯と歯がピッタリくっついている部分には、デンタルフロスに切り替えて清掃するようにします。また、挿入角度が正しくないと入るブラシも入らなくなります。鏡で角度を確認し、歯と歯に対して平行に当てるよう意識してください。頬側から入れる時は口を少し閉じ気味にし、柄で頬を押し広げると角度が取りやすくなります。それでも入らない箇所はフロスを使えば大丈夫ですから、歯間ブラシに固執しすぎないようにしましょう。
歯ぐきから血が出る: 歯間ブラシやフロスを使うと歯ぐきから出血することがあります。特に使い始めの頃や、しばらく歯間部を清掃していなかった場合に起こりがちです。これは多くの場合、歯ぐきに炎症(腫れ)があるためです。汚れが溜まって歯肉が腫れていると、触れただけで出血することがあります。歯間ブラシでプラークを取り除いていけば次第に腫れが引き、出血もしにくくなるケースがほとんどです。「血が出るから怖い」と言ってやめてしまうと、また汚れが溜まって悪循環です。むしろ出血が見られるのは汚れが残っているサインとも言えます。正しい使い方で歯間清掃を続けることで歯ぐきの状態が改善すれば、出血もしなくなるでしょう。ただし、出血が長期間続いたり痛みを伴う場合は別の問題があるかもしれません。その際は無理せず歯科医師に相談してください。
「歯の隙間が広がった気がする」: 歯間ブラシを使い始めた方から、「なんだか歯と歯の隙間が以前より広くなったように感じる」という声が聞かれることがあります。しかし、歯間ブラシの適切な使用が原因で隙間が大きくなることは基本的にありません。考えられる原因は、歯間ブラシの使用によって歯ぐきの腫れ(炎症)がひいたため、隙間が広く見えるようになったというものです。歯肉が腫れて膨らんでいると一時的に隙間が狭く見えますが、炎症が治まり引き締まると本来の隙間が露わになります。これを「広がった」と感じる方が多いのです。むしろ歯ぐきが健康になった証拠でもあります。ただし、間違った使い方で力を入れすぎたり不適切なサイズを使ったりすれば歯ぐきを傷めて下がらせてしまい、結果的に隙間が広がる可能性はゼロではありません。要は正しい使い方をしていれば問題ないということです。歯間ブラシ使用後に隙間が気になる場合も、引き続き正しいケアを続けて様子を見てください。
使用後の歯間ブラシが臭い: 使い終わった歯間ブラシの匂いを嗅いでみたら、「なんだか臭い…」と感じる人もいます。実はこれは珍しいことではなく、取れたプラークが臭っているのです。プラーク(歯垢)にひそむ細菌は、硫化水素やメチルメルカプタンなど強い臭いのガス(揮発性硫黄化合物)を発生させて口臭の原因となります。歯間ブラシに付着したプラークからこれらの臭気成分が放たれ、使用後のブラシが臭く感じられるのです。言い換えれば、「歯間ブラシが臭くなるほど汚れが取れた」ということでもあります。毎回臭うようであれば、それだけ口の中に蓄積していたプラークが多かったというサインかもしれません。対策としては、使用後の歯間ブラシはしっかり洗浄して乾燥させることが挙げられます。また、歯間ブラシだけでなくマウスウォッシュなども併用して口臭ケアすると安心でしょう。歯間ブラシで汚れを除去し続ければ、徐々に口臭も改善していくはずです。それでも口臭が気になる場合は歯科医院で専門的なクリーニングや指導を受けてみてください。
歯間ブラシ使用上の全般的な注意
最後に、歯間ブラシを使う上で覚えておきたい基本的な注意点をまとめます。
無理な挿入はしない: 入りにくい所に力まかせで押し込むと、歯ぐきを傷つけたり器具が壊れます。入らない時はサイズや角度を見直すこと。
力を入れすぎない: 汚れを落とそうとゴシゴシ強く動かす必要はありません。優しく小刻みに動かすだけで十分効果があります。強く擦りすぎると歯ぐきや歯を痛める原因になります。
清潔に扱う: 使った歯間ブラシは毎回よく洗い、乾燥させましょう。濡れたまま放置すると細菌が繁殖し、次回使用時に不衛生です。ケースに入れて保管する場合も、湿ったまま閉じ込めないよう注意してください。
子供の手の届かない所に: 歯間ブラシは小さい器具なので、小児が誤って飲み込んだり遊んで怪我をしないよう保管場所に気をつけましょう。ペットがいる家庭でも同様です。
以上の点に気をつけていれば、歯間ブラシはあなたの強い味方になってくれるでしょう。正しい使い方で歯間部のプラークをしっかり落とし、虫歯・歯周病を予防していきましょう。もし使い方に不安がある場合は、歯科医院に行った際に直接教えてもらうのも良い方法です。プロからアドバイスを受ければ、より安心して歯間ブラシを使えるようになります。
おわりに
歯間ブラシは、一見地味な道具に思えるかもしれませんが、お口の健康維持には欠かせないアイテムです。歯と歯の間に潜むプラークを取り除くことで、虫歯や歯周病のリスクを大きく減らすことができます。デンタルフロスとうまく使い分けながら、毎日の習慣に取り入れてみてください。最初は違和感があるかもしれませんが、慣れてしまえば歯間ブラシなしでは物足りなく感じるほど、その効果を実感できるでしょう。歯科医院での定期検診とプロフェッショナルケアも受けつつ、自宅でのセルフケアとして歯間ブラシを活用し、一生自分の歯で美味しく食事ができるようにお口の健康を守っていきましょう。あなたの歯と歯ぐきは、きっと歯間ブラシによる丁寧なケアの効果に応えてくれるはずです。今日から早速、歯間ブラシを手にとってチャレンジしてみませんか?健康で輝く笑顔を保つための第一歩として、歯間ブラシをぜひ役立ててください。もし歯や歯ぐきのお悩みがある方は、当院へお気軽にご相談ください。専門歯科医師があなたの奥地の状態に合わせたアドアイスと治療を行い、健康で美しい笑顔づくりをサポートします。ご相談は無料ですが初診料300バーツがかかります。また3DCTや口腔内3Dスキャナーなどのレントゲン撮影が必要な場合は別途費用が掛かります。
歯周病治療の費用
スケーリング、歯石除去 | 900 - 1,500 バーツ |
スケーリング、歯石除去 + エアフロー | 2,000 - 2,500 バーツ |
